妙見石原荘 宿泊記|石蔵「うらら」で源泉かけ流し露天風呂と食事を体験

妙見石原荘の緑に囲まれ田浴場への石畳 食と宿

はじめに

鹿児島県・妙見温泉にある「妙見石原荘」に宿泊してきました。

今回の九州旅行で、私がいちばん楽しみにしていたのがこの宿です。以前から一度泊まってみたいと思っていて、今回は妙見石原荘を旅の目的のひとつにして、高千穂や阿蘇をめぐりながら霧島へ向かいました。

宿泊したのは、石蔵1階にある露天風呂付き客室「うらら」。

源泉かけ流しの客室露天風呂に加えて、天降川沿いの露天風呂や大浴場、貸切風呂など、温泉を楽しめる場所がいくつもあります。

食事は「食菜石蔵」で。華やかさを前面に出した料理というより、落ち着いた上品さを感じる夕食で、日本酒や焼酎、ワインと一緒に楽しみました。

実際に泊まって感じたのは、妙見石原荘は観光の途中で泊まるだけではなく、宿で過ごす時間そのものを楽しみたい人に向いている宿だということです。

特に「うらら」は、好きなときに客室露天風呂に入り、バルコニーから天降川を眺めながらゆっくり過ごせるのが魅力でした。

この記事では、「うらら」の客室や温泉、食事とお酒、朝食の様子とともに、混浴の川沿い露天風呂や貸切風呂など、実際に泊まって分かった予約前に知っておきたいことも紹介します。

妙見石原荘の基本情報|アクセス・宿泊料金

項目内容
所在地鹿児島県霧島市隼人町嘉例川4376番地
チェックイン14:00~
チェックアウト~11:00
鹿児島空港から車・タクシーで約15分/路線バスで約23分
隼人駅から車・タクシーで約15分/路線バスで約19分
駐車場屋外50台・宿泊者無料

チェックインは14時から、チェックアウトは11時まで。朝食後にも温泉に入りたい今回のような滞在では、11時チェックアウトなのもうれしいところでした。
営業時間などの最新情報は、妙見石原荘公式サイトで確認できます。

私が泊まった石蔵「うらら」の宿泊料金

今回宿泊したのは、石蔵1階・川側にある洋室「うらら」。石蔵の4室はいずれも源泉かけ流しの露天風呂付きです。

私が宿泊した2025年8月の料金は、

大人2名 116,000円
入湯税 300円(150円×2名)
合計 116,300円

でした。

1人あたりでは、宿泊料金58,000円+入湯税150円です。

決して気軽な価格ではありません。だからこそ今回は、翌朝も急いで観光へ出かけず、チェックアウト近くまで「うらら」の客室露天風呂や館内の温泉を楽しみました。

宿泊料金は時期やプラン、人数によって変わるため、予約時の料金を確認してください。

車なしでも行ける?鹿児島空港から路線バスあり

現在は、鹿児島空港―嘉例川駅―妙見石原荘―隼人駅を結ぶ「妙見路線バス」が運行されています。公式サイト掲載の運賃は、鹿児島空港から妙見石原荘まで450円、隼人駅から410円です。

注意したいのがタクシーです。

以前あった鹿児島空港・隼人駅からの定額シャトルタクシーは2026年3月31日で終了しています。現在も宿から通常のタクシー手配を依頼できますが、公式サイトでは小型タクシー1台約4,500円が目安とされています。また、地域のタクシー台数が少なく、希望時間に手配できない場合もあるとのことです。

最新のアクセスや宿泊プランは、妙見石原荘 公式サイトで確認できます。

妙見石原荘に到着|石蔵「うらら」へ

妙見石原荘の離れ「石蔵」の入口
今回宿泊した「うらら」がある石蔵

妙見石原荘に到着すると、まずロビーのテーブルへ案内されました。

チェックインの際にいただいたのは、アイス最中と知覧茶です。

鹿児島のお茶をいただきながらひと息ついて、ここから宿での時間が始まります。

手続きのあとはスタッフの方が客室まで案内してくれました。

今回宿泊した「うらら」があるのは、本館とは趣の異なる「石蔵」です。

石蔵は、昭和初期に建てられた石造りの米倉庫を一度解体し、その石材を積み直して造られた建物。外から見ると石造りの重厚な佇まいで、中へ入ると木や石などの素材を生かした落ち着いた空間が広がっています。

客室では、備え付けのタブレットや設備の使い方などを説明してもらいました。

「うらら」は石蔵1階、天降川側にある源泉かけ流し露天風呂付きの洋室です。

せっかく妙見石原荘まで来たので、今回は少し奮発してこの部屋を選びました。

石蔵「うらら」|源泉かけ流し露天風呂付きの客室

妙見石原荘 石蔵「うらら」の客室から望む緑
大きな窓の向こうに緑が広がる、石蔵「うらら」の客室

今回宿泊した「うらら」は、石蔵1階にある約65㎡の洋室です。

事前にYouTubeで見て気になっていた部屋で、せっかく妙見石原荘に泊まるならと、今回は露天風呂付きの客室を選びました。

木の家具が印象的な、落ち着いた客室

妙見石原荘 石蔵「うらら」のリビングと木の家具
窓の外の緑を眺めながらくつろげる「うらら」のリビング

部屋に入ってまず感じたのは、思っていた以上のゆったりとした広さでした。

リビングと寝室のほか、洗面スペース、シャワールーム、バルコニーがあり、それぞれの空間がきちんと分かれています。

印象に残ったのが、部屋に置かれた木の家具です。

きらびやかな高級感というより、木そのものの質感や重厚感があり、しっかりとしたものが使われていると感じました。

窓を見ると、ムササビの絵がさりげなく描かれています。こうした小さな遊び心を見つけるのも楽しいところでした。

館内で過ごすための衣類も複数用意されていて、作務衣風のものやパジャマなど、過ごし方に合わせて使い分けられます。

妙見石原荘 石蔵「うらら」の館内着と収納
客室には館内着やパジャマなども用意されています

客室にはタブレットも置かれていて、ルームサービスなどの注文もここからできました。

天降川を眺める源泉かけ流しの客室露天風呂

「うらら」で特に楽しみにしていたのが、客室の露天風呂です。

源泉かけ流しのお湯に、好きなときに入れるのは露天風呂付き客室ならでは。

目の前には天降川と緑が広がり、お風呂から上がったあとはバルコニーの椅子に腰掛けて、川を眺めながらゆっくり過ごすこともできました。

妙見石原荘には大浴場や川沿いの露天風呂もあります。

それでも、時間を気にせず部屋で温泉に入れるのは、実際に泊まってみて感じた「うらら」の大きな魅力でした。

妙見石原荘の温泉|川沿いの露天風呂は実際どう?

妙見石原荘の天降川沿いにある露天風呂
天降川のすぐそばにある露天風呂。川の流れを間近に感じられます

足湯、内湯、貸切風呂、そして天降川沿いの露天風呂があり、客室の露天風呂とはまた違った雰囲気を楽しめます。

霧島の温泉ということで、行く前は硫黄の香りがするお湯を想像していました。

実際に入ってみると、私には硫黄というより、鉄を思わせる香りがほのかに感じられました。

川沿いの露天風呂は混浴。でも湯浴み着があって安心

川沿いにある露天風呂「椋の木」は、宿泊時間帯は混浴になります。

混浴と聞くと少し入りにくそうですが、女性は専用の湯浴み着を借りて入浴できます。

私も湯浴み着を利用しました。大浴場で湯浴み着に着替え、その上から浴衣を羽織って露天風呂へ向かいます。大浴場から川沿いの露天風呂までは少し距離があります。

露天風呂に着いて浴衣を脱げば、湯浴み着を着たまま入浴できます。思っていたよりも抵抗なく露天風呂を楽しめました。タオルも用意されていました。

私が入ったときは、人が次々にやってくるような雰囲気ではなく、かなり静かでした。

もちろん混雑具合は日や時間によって変わりますが、「混浴だから入りにくいかも」と心配していた私にとって、湯浴み着が用意されていたのは安心できるポイントでした。

濡れた湯浴み着は、スタッフの方にお願いすると交換してもらえました。滞在中に何度か温泉に入りたいときにも助かります。

川の音を聞きながら、何もしない時間

妙見石原荘の露天風呂そばを流れる天降川
露天風呂のすぐそばを流れる天降川。川の音が間近に聞こえます。

川沿いの露天風呂で印象に残っているのは、お風呂そのものだけではありません。

目の前には山と天降川。

聞こえてくる川の音をぼんやり聞きながら、お湯につかって過ごします。

石の上には、豚の蚊取り線香。

こうした何気ないものまで周囲の景色になじんでいて、温泉の風情をつくっていました。

観光地を次々に回る時間とは違って、ここでは景色を眺めながら、ただのんびりする。

妙見石原荘に泊まるなら、そんな時間も残しておきたいと思える露天風呂でした。

足湯・大浴場・貸切風呂も楽しめる

妙見石原荘の天降川沿いにある足湯
天降川沿いにある足湯。私が入ったときは、最初はかなり熱く感じました。

館内には川沿いの露天風呂だけでなく、大浴場や足湯、貸切風呂もあります。

足湯は、私が最初に入ったときにはかなり熱く感じました。お湯の温度はそのときの状況によっても違うと思うので、まず足先から確かめながら入ると安心です。

貸切風呂は、私が予約しようとしたときにはすでにかなり時間枠が埋まっていました。

利用したい場合は、早めに予約状況を確認しておくのがおすすめです。

……と書きながら、私はせっかく確保した貸切風呂に入れていません。

夕食でお酒を楽しんだあと、そのまま寝てしまい、気づいたときには予約時間を過ぎていました。

今回の宿泊で唯一といっていい心残りです。

貸切風呂を予約したら、時間の確認もお忘れなく。

食菜石蔵の夕食|派手さより、素朴な上品さ

妙見石原荘「食菜石蔵」の夕食席に置かれた赤い人形
夕食の席で目に留まった、赤いマトリョーシカを思わせる人形

夕食は「食菜石蔵」でいただきました。

案内されたのは、周囲と仕切られた落ち着いた席です。

食事処の中を見渡すと、飾られているものにも個性があります。テーブルにはマトリョーシカを思わせる小さな人形が置かれていて、思わず目に留まりました。

静かに食事を楽しめる空間でありながら、少し遊び心も感じられます。

華やかすぎず、丁寧さを感じる夕食

妙見石原荘「食菜石蔵」の夕食でいただいた肉料理
夕食のなかでも特に印象に残った肉料理。

料理は、見た瞬間に「豪華!」と圧倒されるような華やかさとは少し違いました。

私が感じたのは、素朴さの中にある上品さ。

盛り付けや器も落ち着いていて、味付けも濃すぎず、ゆっくり味わえる料理だったのが印象に残っています。

品数もしっかりあり、食事を終えるころには十分な満足感がありました。

なかでも肉料理がおいしかったことを覚えています。

最初の一杯は、竹の器でいただく日本酒

食事の始まりにいただいたのは、日本酒でした。

印象に残っているのが、その器です。

竹を切ったような器に日本酒が入っていて、いつもの酒器とはまた違う雰囲気。料理が始まる前から、旅先でお酒をいただく楽しさを感じさせてくれました。

妙見石原荘の夕食で日本酒が入った竹筒型の酒器
夕食の最初に選んだ日本酒。竹筒型の酒器で運ばれてきました。

せっかく鹿児島まで来たので、そのあとは焼酎も。

さらに料理に合わせながら、白ワイン、赤ワインといただきました。

日本酒だけ、焼酎だけと決めるのではなく、そのとき食べているものに合わせて一杯を選んでいく。

妙見石原荘の夕食は、料理だけでなく、お酒も含めてゆっくり楽しみたい食事でした。

翌朝も温泉へ|チェックアウトまでゆっくり

妙見石原荘では、翌朝も観光へ急いで出発せず、チェックアウト近くまで宿で過ごしました。

せっかく温泉を楽しみに泊まった宿です。朝もまず向かったのは、川沿いの露天風呂でした。

朝はもう一度、川沿いの露天風呂へ

妙見石原荘の大浴場へ向かう緑に囲まれた館内通路
緑の中を歩いて、朝も川沿いの温泉へ。

夜とはまた雰囲気が変わり、朝の明るい時間に入る露天風呂では、天降川や周囲の緑もよく見えます。

前日の夜にも温泉を楽しみましたが、朝になるとまた入りたくなるのが温泉宿。

川の音を聞きながら、朝からゆっくりお湯につかりました。

朝食は木の器も印象的。食べ終わるころにはしっかり満足

妙見石原荘の朝食 木箱の料理と海苔のお豆腐
木の器に盛り付けられた朝食。海苔のお豆腐も印象に残りました。

朝風呂のあとは朝食へ。

朝食には、木の器や釜が使われていて、ひとつずつ蓋を開けながらいただきます。

焼き魚や出汁巻き玉子、野菜料理などが並び、食べ進めていくと、最後には十分お腹いっぱいになりました。

なかでも印象に残っているのが、海苔のお豆腐です。朝にも食べやすい味わいで、おいしくいただきました。

朝食後は「うらら」の露天風呂へ

妙見石原荘 石蔵うららの朝の客室露天風呂
朝食後は部屋へ戻り、チェックアウト前にもう一度露天風呂へ。

朝食を終えたあとも、すぐには出発しませんでした。

部屋へ戻り、最後にもう一度「うらら」の露天風呂へ。

好きな時間に温泉に入れるのは、やはり露天風呂付き客室のいいところです。

今回の旅行では、この宿に泊まること自体を楽しみにしていたので、チェックアウト近くまで部屋と温泉を満喫しました。

妙見石原荘に宿泊するなら、翌朝から観光予定を詰め込みすぎず、宿で過ごす時間を少し残しておくのもおすすめです。

実際に泊まって分かった、予約前に知っておきたいこと

妙見石原荘で実際に一泊してみると、予約前には分からなかったこともいくつかありました。

これから宿泊するなら知っておきたいポイントをまとめます。

川沿いの露天風呂は混浴でも湯浴み着がある

天降川沿いの露天風呂「椋の木」は、宿泊時間帯には混浴になります。

私は混浴という点が少し気になっていましたが、女性は専用の湯浴み着を借りて入浴できました。

実際に利用してみると、湯浴み着があることで思っていたより入りやすく感じました。

混浴が気になって川沿いの露天風呂を諦めようか迷っている人は、湯浴み着が用意されていることを事前に知っておくと安心だと思います。

貸切風呂を利用したいなら早めに予約状況を確認

貸切風呂は、私が予約しようとしたときには、すでにかなりの時間枠が埋まっていました。

希望する時間がある場合は、早めに予約方法や空き状況を確認しておくのがおすすめです。

私はなんとか予約できたものの、夕食後に寝てしまって利用できませんでした。

せっかく予約できたのに、これは今でも少し心残りです。

夜の温泉への道は静か

夜に温泉へ向かうと、周囲はとても静かです。

道には灯りがありますが、明るいホテルの館内を歩いて大浴場へ向かうのとは少し違います。

私は暗いところが少し苦手なので、一人で歩くとちょっとドキドキしました。

一方で、この静けさが川沿いの露天風呂では魅力になります。

人の声や街の音から離れて、川の音を聞きながら温泉に入る時間を楽しめました。

石蔵の露天風呂付き客室なら、宿で過ごす時間も確保したい

妙見石原荘には大浴場や川沿いの露天風呂があるため、「客室にも露天風呂が必要?」と迷う人もいると思います。

今回「うらら」に泊まって感じたのは、客室露天風呂は大浴場とは違う楽しみ方ができるということ。

好きな時間にお湯に入り、上がったらバルコニーで天降川を眺める。朝食後にも、チェックアウト前にもう一度温泉へ。

露天風呂付き客室を選ぶなら、観光の予定を詰め込みすぎず、部屋そのものを楽しむ時間も残しておきたいところです。

霧島の火山活動が気になる場合は最新情報を確認

今回、宿泊前に私が心配していたのが霧島周辺の火山活動でした。

旅行への影響が分からず、宿泊前に妙見石原荘へ2度ほど問い合わせました。その時点では、宿泊への影響は特に出ていないとのことでした。

実際に訪れてみると、滞在中は出発前に火山活動を心配していたことを忘れてしまうほど、普段どおりに過ごすことができました。

ただし、これは私が宿泊した2025年8月時点の体験です。

火山活動、天候や交通状況は変化するため、霧島方面へ出かける際は、宿泊施設や公的機関が発信する最新情報を確認してから旅行するのがおすすめです。

妙見石原荘に泊まって|まとめ

妙見石原荘で印象に残ったのは、天降川のすぐそばで温泉を楽しみながら、ゆっくり過ごせたことでした。

川沿いの露天風呂に入り、「うらら」のバルコニーから川を眺め、夕食では日本酒や焼酎、ワインを楽しむ。翌朝も急いで出発せず、朝食後にもう一度客室の露天風呂へ入りました。

決して気軽な価格の宿ではありませんが、温泉を旅の目的にしたい人や、観光だけでなく宿で過ごす時間も楽しみたい人には、選択肢に入る宿だと思います。

妙見石原荘を選ぶなら、旅程の中に「何もしない時間」も入れておく。

川の音を聞きながら温泉につかる時間まで含めて、この宿での一泊を楽しめると思います。

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